和歌山県白浜町の近畿大学水産研究所が地元企業と連携し、飼育研究の過程で不要になったチョウザメを有効活用したカレーの缶詰「近大産チョウザメカリー」(180グラム、税込み690円)を開発した。
研究所はチョウザメの卵の塩漬け・キャビアの生産を目指し、1995年から新宮実験場(新宮市)で研究を始め、2008年から「近大キャビア」を販売している。稚魚や受精卵を仕入れてチョウザメを飼育するが、雌雄はすぐには判別できず、採卵できない雄や採卵後の雌の魚肉の活用が課題になっていた。
研究所が2021年に白浜町の鮮魚仲卸業「清新通産」に活用を提案し、同社は町内の千畳敷で経営する土産物店「茜・千畳茶屋」のレストランで唐揚げとして出したり、取引先の飲食店に卸したりしてきた。更に活用法を広げようと、22年5月からチョウザメの魚肉を使ったカレーを試験的に製造販売したところ好評だったため、正式に商品化した。
チョウザメの魚肉は淡泊な味わいと弾力のある食感が特徴といい、スパイシーな味に仕上げた。研究所は「キャビアと共に地域の食材や観光資源として親しまれるようになれば」と期待。清新通産の開発担当者も「ご当地カレーは多いが、チョウザメ使用は珍しいと思う。良質のたんぱく質を含み、栄養価が高い。SDGs(持続可能な開発目標)の風潮にも合っているので全国へ発信したい」と話している。
27日から茜・千畳茶屋などで発売する。問い合わせは同社(0739・42・2786)。【竹内之浩】
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