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なじみの味で元気に 日本海の魚介類缶詰、兵庫の漁協から被災地へ - au Webポータル

被災地に届ける魚介類の缶詰を積み込む但馬漁協職員ら=兵庫県香美町で2024年1月、兵庫県香美町提供

被災地に届ける魚介類の缶詰を積み込む但馬漁協職員ら=兵庫県香美町で2024年1月、兵庫県香美町提供

 能登半島地震の被災地支援で、日本海を漁場にしている兵庫県北部の但馬漁業協同組合(統括本部・香美町)が、水揚げした魚介類を使ったオリジナル缶詰1248缶を石川県七尾市に贈る。町が災害支援として31日、飲料水と共に運ぶ予定。【浜本年弘】

 1日の地震発生時、日本海沿いの香美町や隣接の豊岡市、新温泉町には津波警報が出され、香美町では沿岸部の住民2000人超が避難するなど、沿岸に4カ所の水揚げ支所がある但馬漁協は能登半島地震を「身近な出来事」と受け止め、すぐに支援方法を探り、町にも相談した。

 但馬漁協の水揚げ魚種はズワイガニやカレイ類、ハタハタ、ニギス、イカなどで、被災した能登半島一帯の漁港と共通の魚種も多い。被災地は魚食になじみがありながらも、魚食から遠ざかっていると思われ、村瀬晴好組合長が魚介類の缶詰を贈ることを決めた。町が被災地に打診したところ、保存食の希望があった七尾市に決まり、町も備蓄の飲料水2リットル入り180本を届けることになった。

 缶詰は、温めるとそのまま炊き込みご飯として食べられる「ニギス飯」「タコ飯」をはじめ、カレイ、ハタハタの煮付けなど。サイズが小さく流通されずに廃棄されてきた未利用魚を使って、化学調味料や保存料を使わない無添加食品に仕上げている。但馬漁協と地元の県立香住高校海洋科学科の生徒が共同で開発した製品として販売されている。

 但馬漁協の業務理事、丸山和彦さん(62)は、漁船の津波被害や輪島市や珠洲市などの漁港で起きた地盤隆起に触れ、「同じ日本海の漁業者として我が身に置き換えると、漁業の存続に関わる事態。見通しが立たず、気持ちはきついと思う」と胸を痛める。「魚介の味と共に、不足しがちというたんぱく質を補うのにも役立ててほしい。在庫分になるが、もっとたくさん届けたい気持ちだ」と話している。

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